かつて存在した『大奥』は男子禁制の場所!
大奥は、かつて江戸城に存在した、将軍とその妻や側室、子、女中たちが暮らしていた男子禁制の場所です。
男子禁制とはいえ、御典医(将軍家に仕える医師、おさじ)だけは例外的に大奥への出入りを許されていました。
大奥は、将軍の跡継ぎを産み育てるという重要な目的を持っていました。なんと、11代将軍・徳川家斉は17人の女性に合計54人の子供を産ませたと言われています!!我が子の名前、全部覚えていたのでしょうかね?
大奥はこれまでに歴史小説やテレビドラマ、映画などで何度も取り上げられています。私はフジテレビの『大奥』ドラマシリーズが大好きで何度も観ています!
大奥?なんだかうらやましいところだなぁ。
いいことばっかりだったかどうかわからないけどね!
フジテレビドラマシリーズ『大奥』一覧
『大奥』はNHKやTBSでもドラマ化されていますが、この記事ではフジテレビ版の『大奥』だけを紹介します。私はフジテレビ版しか観ていませんのでね…
テレビシリーズ
大奥(2003年)…第13代将軍・徳川家定→第14代将軍・徳川家茂
大奥〜第一章〜(2004年)…第3代将軍・徳川家光
大奥〜華の乱〜(2005年)…第5代将軍・徳川綱吉
大奥(2024年、木曜10時放送中)…第10代将軍・徳川家治
テレビスペシャル
大奥スペシャル〜もうひとつの物語(2006年)…第6代将軍・徳川家宣
大奥「第一部〜最凶の女〜」/「第二部〜悲劇の姉妹〜」(2016年)…第11代将軍・徳川家斉
大奥 最終章(2019年)…第8代将軍・徳川吉宗
2019年に放送された「大奥 最終章」は大沢たかおさん演じる徳川吉宗がどうしても「暴れん坊将軍」と同一人物には見えなくて可笑しかったですが、とても良かったです!
中でも印象的なのは2004年の「大奥~第一章~」です。春日局(おふく)に共感してしまうこともあり…観ていて思わず涙が出ます。
私は漫画家という仕事上、たくさんのドラマを観るのでFODに加入しており、これら大奥シリーズも見放題なのです。あなたはどの『大奥』がお好きですか?
『大奥』はどの程度史実に基づいている?
恥ずかしながら私は『大奥』を初めて観た頃は「いくらなんでもこんなにひどいことが実際にあったわけはないだろう、将軍の名前は本当でも大部分は創作なのだろう」と思ったものです。
しかし興味を持って調べてみますと、100%ではないにしてもかなり歴史的事実または事実であろうとされていることに基づいていることが分かりました!
大奥総取締・瀧山は実在の女性ですし(ただし実際は「御年寄」という身分であり「大奥総取締」という役職は架空のものだそう)、吉宗が大奥の女性をやめさせて人数を減らしたのも本当です。
ただ昔のことですから、はっきりと資料が残っていなかったり「~という説がある」程度のこともあります。それでも、全く何の根拠もない現代の創作という部分は少ないのです。
実話をベースにしているからこそ、ドラマ『大奥』シリーズはリアリティの有る作品に仕上がっているのでしょう。
非常に申し訳ないのですが、個人的に大奥でも「男女が逆転した話」に関心が持てないのは、リアリティという点で満足できないからかなと思っています。あくまでも私の個人的な話なので、申し訳ないですが。
大奥は「女の牢獄」なのだろうか?
『大奥』シリーズには「大奥は女の牢獄」というフレーズがたびたび登場します。これは、大奥に住む女性たちが厳格な規律や制約のもとで政治的・社会的な圧力のもとで自由のない暮らしをしていたということです。
「女の牢獄」というからには、自由がなく、恋愛もできず、一生出られないというイメージがあります。実際はどうだったのでしょうか。
じつは、大奥での役職が低い者は11年勤めると退職となり、花嫁修業のような感覚で大奥に勤める女性は多かったそうです。
一方、役職の高い者たちは、仕えている主(その時の将軍)が亡くなるまで勤めなければいけませんでした。もっとも、将軍が亡くなっても退職を強要されることはなく、3分の1ほどが勤めを続けたそうです…自分の意思でそのまま大奥勤めを続けたというわけ。
将軍の正妻や側室となった女性たちはともかく、必ずしも大奥で働く女性たちにとって大奥は「牢獄」というわけではなかったのではないでしょうか。
しかしドラマ『大奥』で描かれる女性たちの争いやいじめなどを観ていると、女性というものは昔からまったく変わらないのだなと思わずにはいられません(男性も?)。
フジテレビドラマ『大奥』を全部観る方法
大奥、ぜひ観てね!
とても面白いわよ!!