白と黒!?対照的な2人の医師の物語!
『振り返れば奴がいる』は、1993年1月13日から3月24日まで毎週水曜日21:00にフジテレビで放送されたドラマです。織田裕二さんと石黒賢さんのダブル主演でした。
当時まだ子どもだったよっしーは医学部に行きたいと思っていたこともあり(結局高校生になってから数学と物理の成績が悪くて行けませんでしたが…)毎週夢中になって観たものです♪
大人になってからDVDで改めて観直してみると、当時とは違った感想があったりして…ああ、懐かしいです。
みなさんは織田裕二さん演じる司馬江太郎と石黒賢さん演じる石川玄、どっち派ですか!?よっしーは断然、司馬くん派です♡…ワルい男だけどwww
※この記事にはドラマのネタバレを含みますので、まだ観ていない方は了解の上で続きをお読みくださいませ。
「振り返れば奴がいる」のあらすじは?
天真楼病院に正義感の強い若い外科医・石川先生(石黒賢)がやってきました。しかしそこにいたのは、手術の腕は天才的だが時に非常識なこともやってのける同い年の外科医・司馬先生(織田裕二)でした。
患者のために最善を尽くそうとする石川先生と、無駄な延命治療をするべきでないと考える司馬先生。2人の若い外科医は、たびたび激しく衝突を繰り返します。
その後石川先生は自分がスキルス胃がんという難しい病気に冒されていることを知ります。もう残された時間が少ない石川先生は司馬先生の悪事を糾弾することに執念を見せるのです。
司馬先生はある患者を本人の生前の意思に基づいて安楽死させたことが発覚し、そのことが発覚して司馬先生は病院を去ることになりましたが、石川先生は血を吐いて倒れてしまいました。
司馬先生は天才的な手術で石川先生を助け、ようやく2人の関係が変わったかのように思われました。しかし石川先生は術後に亡くなってしまい、司馬先生はかつて自分が利用して自分の罪を負わせた上司の平賀先生にナイフで刺され、倒れたのでした…
主題歌はチャゲアスの「YAH YAH YAH」
「振り返れば奴がいる」の主題歌は、CHAGE&ASKAの大ヒット曲の「YAH YAH YAH」です♪
あの曲を出す前「サビがヤーヤーヤーなんて、こんな曲は売れないだろう」と言われたらしいですけど、フタを開けてみれば200万枚以上の大ヒット!!
ドラマのオープニングのサビ部分では、チャゲアスのお2人が歌うシーンが流れましたよね。ホントはドラマにもちょこっと2人が出演するかもということになっていたそうですが実現しませんでした。残念!
また主題歌だけではなく、ドラマで使われている音楽はASKAさんプロデュースです。上の画像のCDを持っていますが、どの曲もすごく好きです♪「ドクター」が特に。
ちなみに、挿入歌はやはりCHAGE&ASKAの「君はなにも知らないまま」で、1993年12月29日に放送されたスペシャル『振り返れば奴がいる 最後の戦い』のエンディング曲は「なぜに君は帰らない」です。
「振り返れば奴がいる」には名言がいっぱい♪
「僕はドクターです。殺人鬼じゃない」…ホントこれ。司馬先生がガン患者を安楽死させたのは大いに問題だったわけですけど、彼は生前、患者さん本人から「延命治療をしないでくれ」という意思を聞いていたんですよね。難しい問題だと思います…
「マニュアル通りか」…何事もマニュアル通りにしかできない人は多いと思います。よっしーは糖尿病患者ですが、糖尿病の標準治療を受けていたら今頃どうなっていたか分からないです。自由にやらせてくれる主治医に感謝です♪
「仕事で返せ」…最高にかっこいいです!こんなふうに言ってみたい(笑)
「生きることと死なないってことは違うんだよ」…その通り!ただ生きていればそれでいいってものではありませんよね。生きるなら、元気に生きていたいです。
「戻って来い! 石川!戻って来い!」…肋骨が折れるような勢いで必死に心臓マッサージをする司馬先生の姿が目に浮かびます…せっかく助けたのに…
けっこうツッコミどころもたくさん!?
司馬先生と石川先生はともに優秀な外科医なのですが、何と2人も年齢は27歳という設定になっています。
それで司馬先生なんかは2つしか年齢の違わない峰先生を「おい、研修医!」と呼んだり、他の医師達も司馬先生には頭が上がらない様子ですが…いくら手術の腕が天才的でも、27歳の先生があんな大きな病院で大威張りするってあり得るの!?
よっしーが糖尿病で緊急入院した時に担当してくれた医師は確か当時28~29歳だったんですけど、研修医の先生とは全然違って診断も的確だし「おぉー若いのにすごいなぁ」と思いましたが、病院には30代や40代の先生も多いし、あんな態度はとても出来なかったはず。
32歳ぐらいの設定なら違和感がなかったんだけどなぁと思ったりしてwwwちなみに、原作のブラック・ジャックも28歳という設定らしいです。その回によって多少年齢は上下しますけど。
あと、医療関係者のみなさんから見るといろいろツッコミどころ満載らしいです。レントゲンが表裏逆のシーンがあったとか、普通はああいう処置はしないとか。ま、医療ドラマあるあるですね(?)
衝撃的なあの最終回のラストシーンはなぜああなった!?
「振り返れば奴がいる」の最終回では、スキルス胃がんというタチの悪いがんになってしまった石川先生をせっかく司馬先生が手術して助けたのに、残念ながら術後に肺塞栓を起こして亡くなってしまいました。
その後、病院を去っていく司馬先生は、かつて自分の悪事をおっ被せた平賀先生から路上でナイフで刺され、倒れてしまいます…
あの衝撃的なラストシーンは、織田裕二さんが撮影前に「こんなに悪い役が生き残っていいの?」と思い付いて「刺されて死にたい」と申し出て平賀先生役の西村雅彦さんと話し合ってシナリオが変更されたんだそうですよ!
リアルタイムでドラマを観た当時のよっしーは「あぁぁ、司馬せんせぇ…」と号泣し、直後のチョコレートのコマーシャルに織田裕二さんが出ているのを見て「あ、生きてる♪」と呟いたのを覚えてますwww
でもあれが織田裕二さんの発案だったとは、驚きです!しかし今思うと、平賀先生は何も悪くないのにあんな罪を背負わされちゃったので、司馬先生を恨むのも無理はないかも…orz
「振り返れば奴がいる」スペシャルの内容は?司馬はどうなったの?
1993年12月29日に放送されたスペシャル番組『振り返れば奴がいる 最後の戦い』では、平賀先生に刺されて倒れた司馬先生が石川先生との日々を回想します。
そして最後は、血を流しながら公衆電話から電話をかけようとして力尽きる…と。残念ですが、司馬先生はあのまま亡くなってしまった可能性が高いと思われます。
子どもの頃は「司馬先生はワルいけどカッコイイ」なんて思ってましたが、よく考えてみたら、本当に悪い人と言えるかしら…?
司馬先生が無駄な延命治療に反対だったのは、子どもの頃に父親がすい臓ガンになり、植物状態になって亡くなった経験があるからでしょうね。単純に正義と悪なんて言えるものじゃないような…