「あの人はいい人なのか悪い人なのか、どうも判断しかねる」と悩んだことがある方は少なくないのでは有りませんか?
特にTwitterなどのSNSでは、実際に対面したことがなくて文字だけで判断しなければいけないので余計にそうかもしれません。
たとえばこんなケースです。
Aさん「私はBさんに嫌がらせをされている!今まで我慢してきたけどもう限界!」
Cさん「えー、Bさんはすごくいい人だよ。Bさんが嫌がらせなんかするわけないじゃん」
Dさん「そうだよ、Bさんが悪い人のわけがない。Aさんの勘違いじゃないの?」
Eさん「私もAさんと同じようにBさんからひどいことをされてきたよ」
もしあなたがこういう話を聞いた場合、誰が本当のことを言っていると判断しますか?
誰かが嘘を言っている可能性はゼロでは有りませんけど「全員、正直なことを言っている」という可能性はかなり高いのではないでしょうか。
なぜならBさんはAさんとEさん「だけ」に意地悪をしており、それ以外の人の前では「いい人」かもしれないからです!
中学時代や高校時代、このようなことは結構あったようです。成人してから「え?あなたもあの子に意地悪されてたの?知らなかった」「私も。みんなあの子をいい子だと言ってて辛かったの」みたいな。
頭がいい子の意地悪って、ホント陰湿なんですよね…自分が損をしないように、多くの人の前では「いい人」のように振る舞い、特定のターゲットだけに他人から見えないように嫌がらせをする。
被害者がどんなに訴えようが「あなた被害妄想じゃないの?」「あの人はそんな人じゃないよ!」で終わり。自分が責められるのでそれ以上何も言えなくなってしまいますよね。
あるいは、悪気はゼロでも相手によって態度がかなり変わる人もいるでしょう。見る人によって受け取り方がまったく違ってくるのも無理はありません。
AさんやEさんがBさんを陥れようとして嘘をついているのか、それともAさんやEさんが本当にBさんからひどいことをされているのか、それは第三者にはなかなか判断しかねるはずです。
自分もBさんから同様の意地悪をされた経験がある人なら、たぶんAさんやEさんを信じるでしょう。特に何もされたことがない人ならCさんやDさんに同調するでしょう。
自分で直接見聞きしたことを信じなければいけません。わからないのにAさんやEさんが嘘つきだと思い込んで批判するのは非常に危険です。判断できないのなら、どちらにも味方しないほうがいいと思います。
人間関係はとても難しいです。簡単には判断できないことだらけです。だからこそ人づてに聞いた話よりも自分で直接見聞きしたことを信じるべきですが、自分が見聞きしたことが全てでもありません。
自分と仲がいい人だからといって他の人にも優しいとは限りません。私は仲がいい子が他の友だちをこっそりいじめていたことを後で知ってショックだった経験があります。そういうこともあるので「決めつけ」は危険なのですね。
「誰にとってもいい人」も「誰にとっても悪い人」も実は存在しないのかもしれません。

「自分には優しい人」かもしれないもんね。

たとえ仲良しでも、その人のことを全部知ってるわけじゃないもの。