兄弟のようにソックリな10ぴきのあおねこたち
「11ぴきのねこ」は、とらねこたいしょうと10ぴきの仲間たちの愉快な冒険物語です。時々ちょっぴり悪いこともしますが、どこか憎めない愛らしいねこたちなんです♪
さて、11ぴきのねこたちの中で「とらねこたいしょう」だけはトラネコなのではっきりと分かりますけど、残り10ぴきの「あおねこ」たちはどうでしょうか?みんなそっくりですよね。
Yahoo!知恵袋で「11ぴきのねこの11ぴきは、判別できるのでしょうか?」という質問を見かけたので、そういえば…どうだろうなぁ?と思って考えてみることにしました。
10ぴきのあおねこたちは、体の色はまったく同じでぱっと見、見分けがつきません。身長など、体格にもほとんど差は無いようです。また名前も特に無いみたいですね~。
そして、あんなにソックリでありながら、10ぴきは兄弟や親戚ではないらしいです。不思議ですね!!
「逆への字口」のあおねこが1ぴきいる!?
上の「11ぴきのねこ」の表紙をよーく見てください。とらねこたいしょうはこの中にはおらず、実は裏表紙で昼寝をしていたりするんです。
表紙の10ぴきのあおねこたちの中で、1ぴきだけ「逆への字」の口をした子がいるでしょう?「11ぴきのねことぶた」「11ぴきのねこふくろのなか」「11ぴきのねことへんなねこ」の表紙にも、1ぴきだけ逆への字の口をしたあおねこがいます。
…どうやら、逆への字の口をしたあおねこちゃんが1ぴきだけいるみたいです♪ほら、とらねこたいしょうが運転する車で気ままな旅をしているときにも。
同様のシーンはかなりたくさんありますので、手持ちの絵本でチェックしてみてくださいね!思わずクスッとしてしまいます。可愛くて。
みんなでコロッケを食べているシーンにはもう1ぴきの逆への字口ちゃんが?
上のバスタオルは「11ぴきのねことあほうどり」で、売れ残りのコロッケをみんなで美味しく食べているシーンを切り取ったものです。大きいサイズで、すごくいいですよ♪もったいないのでまだ開封していませんが…
で。よーく見ると、この場面では珍しく「逆への字口」をしたあおねこが2ひきいます!いつも1ぴきだけ逆への字口をしている子は、いったいどっちなのでしょうか!?
この他に何か個性的な特徴を持った子がいるかな?と思っていろいろ探してみましたが…強いて言えば「バンザイ」するのが好きな子が1ぴきいるかもしれないぐらいで後はよく分かりません。
しかし1986年に公開されたアニメ映画「11ぴきのねことあほうどり」の中では、1ぴきのあおねこがあほうどりの娘と恋に落ちています♪
とらねこたいしょうたちはその子をあほうどりの島に残して旅立ちますが、結局、その子は仲間たちと一緒にいることを選ぶんです。
11ぴきのねこたちが住む町の他の住民はそっくり?
上の画像は「11ぴきのねこマラソン大会」の表紙です。11ぴきのねこを含むランナーたちと、沿道でそれを応援するねこの町の住民たち。
よく見ると、他の住民たちはいろいろな模様・色をしています。あおねこたちはみんな外見がそっくりですけど、他のねこたちは必ずしもそうではないことが分かりますよね。
メガネをかけているねこや、ぶち模様のねこ、オレンジ色×白色のねこなど、実にいろいろな個性を持ったねこたちが住んでいるようです。
ちなみに、この町にはねこ以外の動物もたくさん住んでいるみたいですね!読むたびに新しい発見がある「11ぴきのねこマラソン大会」はとても面白く飽きることがない絵本ですね♪
たくさんいるから余計に可愛いのかも♪
頼りになるリーダーのとらねこたいしょうと、みんなそっくりな顔をしていてちょっぴり頼りない(?)10ぴきのあおねこたち。
ちょっとテンションが上がると「ニャゴ ニャゴ ニャゴ」と騒ぎだし、誰かが「シーッ」と制止します。11ぴきでニッコリしていると、何とも言えない可愛らしさです。
11ぴきでおんなじ動きをしていることもあれば、めいめい好き勝手な動きをしていることもあります。そっくりな10ぴき+1ぴきいるからこその可愛らしさかもしれませんね♪
それで、みんなそっくりで一見まったく判別できないように見えるけど、じつは1ぴきだけ逆への字口の子がいたりとさりげなく個性があるらしいところが実に素晴らしいと思います。
作者の故・馬場のぼる先生は魅力的なねこを描くのがとても上手なことで有名だったみたいですね。馬場先生のねこはリアルな猫とはちょっと違うんですけど、そこが良いんです。