kindle漫画のペーパーバックの効果的な宣伝方法について考えてみた

漫画家あれこれ

Kindle出版は自分で宣伝しなければいけない

みなさんこんにちは!私は44歳の時に商業デビューした遅咲きの漫画家です。現在はKindle出版(KDP)で100%描きたいように好きな漫画を描いて出版しています(著者ページはこちら)。

さて、Kindle出版には「編集者にあれこれ言われることなく自分の好きなように描ける」「印税率が高い(最高で70%)」という大きな魅力があります。

紙の本(ペーパーバック)は電子書籍と比べると慣れないうちはちょっと大変ですが、コツをつかめばどうってことはありません。紙の本の作り方は拙著『マンガのKindle出版: ~生成AIを使わずクリスタEXだけで誰でも簡単に漫画を出版できる!~』をお読みください。電子書籍です。


 

商業出版と大差ない本を作ることは比較的簡単に出来ますが、問題は「どうやって宣伝するか」です。商業出版の場合、お金をたくさん使って大々的に宣伝します(編集部にもよりますが!)。

でもKindle出版の場合は宣伝も自分でやらなければいけません。一応、お金を払えばAmazon内で広告を出すことは可能ですが、予算にも限りがありますよね(現在私は広告は出していません)💦

多額の宣伝費用は払えない、でもそこそこ売れないとまったくお話にならない…このめちゃくちゃ難しいミッションをどうやってクリアしたらいいのでしょうか!?

 

基本的なKindle本宣伝方法

無料で出来るKindle本の宣伝方法の基本を挙げてみます。ペーパーバックも電子書籍も宣伝は大事です!出来る限り全部実践するように心がけましょう!

SNSで宣伝する…フォロワーさんに告知すれば、買ってくれる人がいます。もしかしたらレビューを書いてくれるかもしれません。

ペーパーバックを作って献本する…発売日より前に「著者用コピー」を申し込んで、SNSやブログなどで紹介してくれそうな方に手紙を添えて送ることが出来ます(後述)。

はっきりと分かりやすい表紙にする…一般書店の店頭に並ぶ紙の本と違い、小さなサムネイル画像だけで読むかどうかを読者は判断します。電子書籍版とペーパーバック版の表紙は同じではなくてもいいので、電子書籍版だけでも分かりやすいデザインにします。

 

 

KDPセレクトに登録する…電子書籍は「KDPセレクト」に登録しましょう!読者がKindle Unlimitedで読み放題で読めるようになります。

KDPセレクトに登録すると90日間は他のストアで電子書籍を販売できません。ペーパーバックは自由に販売することが出来ます。

「読み放題にすると損するのでは?」と思われるかもしれません。確かに読み放題の場合は1ページあたりの収益は0.4~0.5円と安いですが「読み放題で読めるのならちょっと読んでみるか」と思う方は多いのです!

KDPに登録した上で他の条件(電子書籍の価格を税込250~1,250円に設定する、ペーパーバックより電子書籍の価格が20%以上安くなるように価格設定する、全ての国と地域で本を発売する)をすべて満たせば電子書籍が売られた時の印税率70%となります。一つでもダメだと35%になるので気を付けましょう💦

著者ページを整える著者セントラルというページがあります。著者のプロフィールページのようなもので、ここにリンクを貼ったりはできない(リンクとしては機能しない)ですが、きちんと経歴などを書けば「おお!ちゃんとした人なんだな」と思われますし、ついでに他の本も買ってもらえるかもしれませんし、著者ページをフォローした人には新刊情報をAmazonがメールで送ってくれるそうです。

 



 

A+コンテンツを作成する…本の販売ページに画像や本の説明、自分のほかの著書との比較などいろいろ追加で載せることが出来ます。無料なのでやらない手はありません!もちろん私も作成していますよ!注意事項を読んで作成しましょう。

電子書籍を推薦する…KDPのマイページの「マーケティング」に行くと「電子書籍の推薦」という項目があります。

Kindle本セールに2冊、Prime Readingに1冊、自分の電子書籍を宣伝することができます。私は漫画の単行本をAmazon独占販売にしてメインの商品として売っていますが、毎月1つずつ出している「単話」の第1話と第2話をKindle本セールに設定しています。

AmazonでKindle本セールが開催されている時、設定した本が無料または割引価格で販売されることがあります。ただし無料なら自分の売り上げはゼロです。あくまでも「興味を持ってもらえるきっかけを作る」ことが目的なのです。第1話が気に入ればそれ以降も読んでみようかなと思う人がいますよね。

Prime Readingに選ばれるといくらかお金がもらえるらしいです(私はまだ選ばれていないのでよくわかりませんが…)。

Amazonプライム会員が無料で読めるのですが、読まれても収入は入らない(Kindle Unlimitedで読まれた場合は通常の収益が入る)かわりにかなり目立つようです!たくさんの本の中から存在を知ってもらうのは大事ですよね。

 

漫画家よっしーの著書一覧

↑↑↑著書一覧ページをブログに作るのもいいかも。

 

他のKindle本があればその中で宣伝する…本の中で別の本の紹介をすれば、興味を持った方がそっちも読んでくれるかもしれません。

私はその他、ペーパーバック限定で「自宅以外でこの本を読んでくださっている皆様へ」というページを作って「この本はAmazon限定販売です」と販売ページのQRコードを載せています。病院の待合室に置いてくださっている医師が何人かいらっしゃるからです。

ブログで宣伝する…ブログをやっているかたは全力で宣伝しましょう!記事を書くだけでは埋もれてしまうので、サイドバーや毎回、記事の下部なんかに画像付きのアフィリエイトリンクを貼るとさらにウマー!!です。私はもしもアフィリエイトを利用しています!

シリーズの設定をする…電子書籍を登録する時、シリーズの設定を忘れないようにしましょう。シリーズのタイトルが間違っていたりすると同じシリーズとして認識されないので気を付けてください。

 



 

効果的なジャンル・キーワードを設定する…本がいくら良い内容でも、ジャンルの設定を間違えるとなかなか必要な方に見つけてもらえません。キーワードも大事です。

「自分だったら、この本を検索する時何というキーワードで検索するだろうか?」と考えて、実際にそのキーワードで検索してどんな本が引っかかるかをじっくり見てください。

内容が伝わるタイトルにする…当たり前ですが、どんな内容の本なのかがはっきり伝わるタイトルをつけてください。

私の漫画は『糖質オフっCIAO(チャオ)!』というタイトルなのですが、これだけだと何のことかさっぱり分からないという方もきっといらっしゃるので「【糖尿病・糖質制限ダイエットに!】簡単レシピつき糖質制限グルメ漫画・糖質オフっCIAO!」というタイトルにしましたよ♪

 

献本には効果がある?

ペーパーバックは「著者用コピー」として印刷代だけで通常より安く買うことが出来ます。送料がかかるのでまとめ買いしたほうがいいかもしれません。

この著者用コピーは、本の発売日より前でも買うことが可能です。本をSNSやブログなどで紹介してくれそうな方に差し上げる「献本」は果たして効果があるのでしょうか?

「献本」は本代と送料がかかります。何も考えずに適当にバラまくのは正直、あまり効果的な方法だとは思いません。


↑↑↑私の漫画はこの通り、漫画と言ってもちょっと特殊なジャンルの漫画なのです。この内容に興味・共感を持ってくれそうな方でなおかつ界隈で影響力がありそうな方々(糖質制限を推奨している医師の方など)を厳選して、手描きの手紙を添えてお送りしました。

何名かの先生がブログで取り上げてくださったおかげで、そこから注文が入ったようです。ありがたいことです。お礼にと自分の著書を送ってくださった先生も数名いらっしゃいました。

もちろん、私のメールやSNSのアドレスをご存じなのに「届いたよ」という連絡すらくださらない先生もいらっしゃいましたけど、献本というのはこちらが勝手に送り付けているわけなのでそれは仕方がないですよね💦

新聞社や雑誌などは、自分の地元などでない限りなかなか難しいと思います。商業漫画でさえそうなのに、Kindle漫画はさらに難しいはず。ここにばらまいても無駄になる可能性が高いです。プレスリリースを送って反応を見るぐらいで良いでしょう。

 

裏技!?ナンバーナインを賢く利用!!

ナンバーナイン」という電子書籍配信サービスがあります。さきほど書いた通り電子書籍は「Amazon限定販売」にすれば印税率70%を得ることが出来ますけど、電子書籍の希望小売価格を250円から1,250円(税込)の間に設定しなければいけません。

漫画の単行本ならたいていこの価格設定の範囲内になると思いますが、問題は「単話売り」です。

私は6話+おまけ漫画を収録したものを1冊の単行本として半年ごとに発売する予定ですが「半年も待てない」という読者様もいらっしゃるので毎月1話ずつ単話売りもしています。

で、漫画の単話売りというのは、商業漫画でもだいたい110~130円ぐらいが相場なのではないかなと。Kindle独占販売にして印税率70%を得たり読み放題にしようとしても、250円だとかなり高い印象を与えてしまいます(読み放題の方には問題ないですが)

 

漫画家のための電子書籍配信サービス「ナンバーナイン」
ナンバーナインは、漫画家のための電子書籍配信サービスです。電子出版に関する知識がなくても、ナンバーナイン上で作品を入稿でき、最大146の電子書籍ストアで配信・販売することができます。

 

そこで私は、単話はAmazonは印税率35%で販売して、Amazon以外の場所へもナンバーナインを通して配信しています。

ナンバーナインを通すと自分の取り分はAmazonより少なくなりますし、たまに電子書籍のセールなどがあるとさらに自分の取り分は少なくなります(セールに参加したくない場合はその旨を伝えれば不参加に出来ます)。

Amazonで買って読んでいただいた方が得とは言っても、他の電子書籍ストア(コミックシーモア、まんが王国、ブックライブなど)を利用しているたくさんの方に作品を知ってもらうチャンスです!

ナンバーナインの公式アカウント「あくせるちゃん」はすべての作品を紹介してくれるわけではなく「一部の作品しか紹介しません」と公式さんと編集者さんにメールとDMで直接確認してはっきりとお返事をいただきました。

 



 

だから「ナンバーナインに預けるだけで勝手に宣伝してくれてドカンと売れる」と期待してはいけません。おそらく萌え系、男性向け、そういうジャンルが紹介されているようです。

でも、爆発的に宣伝効果を期待することは出来なくても、いろいろなセールで露出を増やしてくれるのはありがたいです!

これは裏技的な方法ですが、私は単話の最後に「単行本はAmazon独占販売です!」という宣伝ページを作って載せています。今まで何度もやってますが1度も注意されたことはなく問題なく配信されています。

pixivLINEマンガインディーズなどの投稿サイトの場合、ちょっとでもよそに誘導するような内容を書いたら速攻で非表示にされますけど、自分の単話に載せて配信するのなら大丈夫(万が一注意されたらそこだけ削除すればいいので)です!

ナンバーナインで単話を配信するのは単行本へ誘導するため、と割り切ればいいですよ。

 

ペーパーバックは絶対に作った方がいい!!

「電子書籍は簡単に出来たけど、ペーパーバックはめんどくさいし電子書籍よりも自分の取り分が少ないから作っていない」という方もいらっしゃるかもしれません。

私もページ数があまりに少ないハウツー本だけは電子書籍オンリーですが、漫画の単行本はペーパーバックにしました。確かに慣れないといろいろ間違えてやり直しまくったり(初めての時は10回以上やり直して心が折れかけた)大変は大変です!

でもね、めんどくさくてもペーパーバックは絶対に作った方がいいです!だって「私は紙の本しか買わない」という方は意外にたくさんいらっしゃるんですから。

それにペーパーバックだと献本もできますし、著者用コピーとして安く仕入れてコミケなどで販売するのも自由ですもん。


↑↑↑めんどくさいこと、つまづきやすいことは全部電子書籍に書いておいたのでよろしければどうぞ!Kindle Unlimitedで読めます♪
やはり「現物」があるというのはかなり良いことです。私はリアルな知り合いに配って「職場で回し読みしてる~!」なんて言われます。もしかしたらその中の何人かの方が買ってくれるかもしれませんしね。
現在のところ日本語で書かれた本は一般書店などで販売されることはありませんが、将来的には可能になるかもしれません。
本の権利とデータさえあなたが持っていれば、もしそうなってもすぐに乗ることが出来ます。ペーパーバックが一般の書店で販売される日が来るかもしれないと思うと楽しいですよね♪
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